予防歯科の大切さ
１度削った歯は、元には戻らない
『歯』独自の性質について
虫歯によって痛みが出始めた歯、そして虫歯治療で削った歯、どちらも、一度治療時に削ってしまったら、二度と元に戻らないことを知っていますか？
人の身体は自然治癒力というものが備わっているため、転んだ拍子にできてしまった擦り傷も、お薬を塗っておけば大抵の場合、数日足らずで治ってしまいます。骨折してしまったとしても、しっかり固定して安静にしてさえいれば、骨はくっ付いてまた動かせるようになります。
「歯」にはその性質が存在しません。悪いところを自力で治していく作用は備わっていないのです。１度、蝕まれてしまった歯は、悪くなった所をとり除き、人工的な被せ物で処置するしか選択肢はありません。
それでも歯を放って起きますか？
転んでできてしまった擦り傷に対して、傷ついた部分をとって、人工的なもので皮膚に蓋をする…想像しただけでとても怖いですよね。しかし、それが皮膚や骨ではなく「歯」であれば、平気で放って置ける方がたくさんいらっしゃるのです。不思議ですよね。
歯も他の身体の部分と同様に、悪くならないように常に意識して、大切にしてあげる必要があります。
予防歯科と年齢の関連性
「歳を取る」≠「歯が悪くなる」って当たり前？
日本の保険制度
現在の日本では、80歳の方の歯の平均残存指数は、6.8本であることが分かっています。一般的に健康的な方の口腔内には、28本の歯が存在ます。つまり、80歳を越えると75％が無くなってしまうということが分かります。
この現状に対して、日本の保険制度の問題があります。今の保険制度では「悪くなった歯を削って詰め物をする」という治療しか保険範囲の治療として認められいないのです。それが【予防歯科の定着】よりも先に【歯医者は「歯が痛くなってから行くところ」という意識】が根付いてしまった原因の１つであると考えます。
残せないのではなく、残していないだけ
菅野歯科医院では、予防歯科の大切さを地域の皆様に呼びかけていきたいと思います。「どうしたら歯を残していけるか」「悪くならないようなケアをしてけるか」を、患者様と一緒に考えていきたいです。
『歯』は残せないのではありません。ケアを怠り、残していないだけなのです。
PMTCという予防法
歯ブラシで落とせない汚れ
ヌルヌルの不快感、その正体とは？
台所のシンクの中にあるようなヌルヌルした汚れ、あれは細菌によって作られたバイオフィルムという硬い膜の汚れです。実は、口腔内の不快感である歯のヌルヌルも同じ現象で起きており、このバイオフィルムや歯石（歯垢が硬くなったもの）は、むし歯や歯周病の原因を作ります。
そして、これらの汚れは、歯磨きだけで取り除くことはできません。毎日、朝昼晩、丁寧に歯磨きをしていても、残念ながら完全に除去することは不可能なのです。しかも、バイオフィルムは、除去されても再度生成されてしまうという計測データも存在します。
そんな時はPMTC
歯を清潔にするプロフェッショナル
バイオフィルムや歯石を除去するには、歯科医院で定期的にメンテナンスすることが一番確実です。その方法が、PMTCと呼ばれる方法です。
Professional：プロフェッショナル
Mechanical：メカニカル
Tooth：トゥース
Cleaning：クリーニング
これは、予防を目的に行う歯のお掃除です。
当院のような歯医者さんでは、衛生士と呼ばれる「歯を清潔にするプロフェッショナル」が在籍しています。専用の機械で、歯を徹底的に掃除して綺麗にしていきます。歯ブラシや歯間ブラシなど、日頃のお手入れでは落とせない汚れを取り除き、清潔な口腔環境にしていきます。
口腔環境に合わせて
専用の機械・器具、口腔環境に合わせた材料を選択し、丁寧にクリーニングをしていきます。心地よい刺激は、気持ちよくて眠ってしまう患者さんもいらっしゃるほど…。PMTCが終わったあとは、歯の表面がつるつる！お口の中がキレイさっぱりします！
菅野歯科医院では、予防歯科を徹底することで、むし歯や歯周病の進行をコントロールしていきます。そして、歯へのダメージを最小限に抑えていきます。目指すは１本でも多く歯を残し、健康で快適な生活を過ごす為です。そのために、私たちがサポートさせて頂きます。
基本情報
| 院名 | 菅野歯科医院 |
|---|---|
| 住所 | 〒976-0015 福島県相馬市塚ノ町２丁目６−１５ |
| 電話番号 | 0244-36-1525 |
